霊能者インタビュー
相談者から出る悩みの思念
第3回 春萌先生――春萌先生をはじめ、慈念の多くの先生は、電話で声を聞いた瞬間に、その人が抱える悩みや、現在置かれている状況が視えると言います。私のように霊能力がない人間にとって、にわかには信じがたい話なのですが、これは本当でしょうか?
はい。私の場合、電話がつながった瞬間に、その方の思念や波動が伝わってきて、頭に断片的な映像が流れ込んできます。その視えた映像をたどっていくと、その方の前世の記憶や、近い将来、その方の身に何が起きるかなど、さらなる映像が視えてきます。私たちは、視えた映像を言葉に変換して、ご相談者様にお伝えしています。
――先生が感じ取る思念には、いろいろな情報が詰まっているということでしょうか。
そうですね。最初に視えた映像は、ご相談者様の心に一番引っかかっているものです。ここにたくさんの情報や、お悩みを解決するための糸口が隠されていることが多いです。
――では、その視えた映像をもとに、どのようにお悩みを解決していくのでしょうか。
人により視えるものも異なりますが、例えば、もしその方が前世でひどい行いをしていたら、現世がうまくいかない原因はそこにあると考えられますね。また、未来に何が起こるかが事前にわかれば、それを回避するためには今後どのように行動すればいいのかという方針や、キーマンとなる人物は誰かなどをお伝えいたします。
――なるほど…。先生がそうした不思議な力に目覚めたのはいつ頃のことでしょうか。
物心がついた時から、霊感は強かったと思います。友人の考えていることや悩み事が手に取るようにわかったり、頭に急に「火事」の文字が浮かんだと思ったら、数日後に近所で本当に火事が起きたり…。
――相談者の方が何も言わなくてもわかってしまうのは、やはり生まれながらに霊能力が備わっているからなのでしょうか。
いいえ、そんなことはございません。後天的に力に目覚めた方でも、前世や未来の隅々まで見通せる霊能者の方はたくさんいらっしゃいます。霊能力に目覚める年齢によって、力に差が出るということも一切ございません。いくら早くから霊能力に目覚めていても、修行を怠り、霊能力を使わないまま放置していれば、いずれ能力は衰えていきます。反対に、後天的な力でも熱心に修行を重ねれば、力はどんどん磨き上げられます。
――重要なのは、いかに修行を重ねるかということですね。先生の鑑定では、あまりに的中するので、びっくりして泣き出してしまったという方もいらっしゃると聞きます。
そうですね、ご相談者様の中には「無理して話す必要はないんだ」と安心して、わっと泣き出してしまう方もいらっしゃいます。でも、それでよいのです。涙とともに、辛い気持ちをすべて私たちに吐き出してください。今まで、苦しみや悲しみに耐えてこられたことと思います。私たちの前では、我慢する必要などないのです。
――こちらから説明しなくても、先生はすべてをわかってくれているんだと思うと、安心して身をゆだねられますね。春萌先生、本日はありがとうございました。
ありがとうございました。