物霊鑑定
古い懐中時計
先日、祖父が亡くなりました。12年前に祖母が逝った後も祖父はずっと元気で、91歳の大往生でした。子供の頃に家庭の事情により祖父の家で育った私は、祖父のことが大好きでした。眠るように逝けた祖父は幸せだったと思います。葬儀は祖父の知り合いが百人以上も押し寄せましたが、親族一同でなんとか無事に済ませることが出来ました。
その後で遺品を形見分けすることになりました。すると、押し入れの奥から一個の懐中時計が出てきたのです。何やらとても古いものらしく、木製の箱に丁寧に閉まってありました。貴重品と一緒に入っていたので、どうやら祖父がとても大事にしていたもののようです。私は祖父がこんなものを持っていたなんて知りませんでした。こんな懐中時計は一度も見たことがなかったのです。
値打ち品であることは一目瞭然でしたが、なぜか親族一同はあまり懐中時計に興味が湧かないらしく「そんながらくた好きにすればいい」と言うので、結局、懐中時計は私がもらうことになりました。そして家に帰って改めて開けてみたところ、箱の底に一枚の小さなお札が貼ってあることに気付いたのです。
見つけた瞬間ゾッとしました。“これは何か曰く付きのものなのではないだろうか……”と考えてしまい、祖父の遺品だったはずの懐中時計が、とても不気味に見えてきたのです。私は“霊能者に相談しよう”と思いました。
ですが、特に知り合いがいるわけでもなく、困り果てていたところ、遠隔霊視で曰く付きの物を鑑定してくれる“物霊鑑定”の存在を知りました。そして電話を掛けてみることにしたのです。先生、この懐中時計は一体どのような物なのでしょうか。鑑定をお願いします。
【福島県二本松市 渡辺眞由美さん】
霊能者による霊視結果
詳細な霊視をさせていただき、全てが判明しました。まず、その懐中時計は決して悪いものではありません。御祖父様と御祖母様の想いが詰まった、とても大切な物です。さらに、それがあなたの元に来たことにもしっかりとした理由があります。ぜひ大事になさって下さい。
詳細をお伝えします。遠隔霊視で時計の記憶をくまなく読み取ったところ、まずあなたが恐れていたお札は“武運長久の札”であることが判明しました。どうしてそんなものが箱に貼られていたのか……。その時計はもう今から何十年も昔、第二次世界大戦の頃に、戦地へ赴く御祖父様へ向けて御祖母様から送られたものだったのです。
御祖父様はこの時計を肌身離さず身に付けて戦地へ赴き、その力で奇跡的に無傷のまま帰還することができました。ですからそれ以降も、御祖父様はその時計をずっとずっと大事にされていたのです。 そして、どうやら、この懐中時計は最初からあなたに渡すつもりだったようです。親族の方々が誰ひとりとして興味を抱かなかったのは、御爺様が“あなたに渡したい”と強く想っていたからに他なりません。
御祖父様は、子供の頃のあなたと一緒に過ごした数年間の日々を、今際の際まで大変いとおしく思っていました。そんなあなたには是非“自分の大事な御守りであるこの時計を持っていて欲しい”そして“幸せになって欲しい”と思っていたのです。
もう一度言います。あなたは決してその懐中時計を手放してはなりません。それを大事に持ち続けている限り、あらゆる不運や不幸から守られることになります。とても強力な幸運のアイテムです。それほど力の強いアイテムはそうそう手に入るものではありません。御祖父様と御祖母様の想いを後生大事になさって、幸せを掴んで下さいね。