物霊鑑定
押入れの奥に貼られた札
30代の主婦です。数年前に結婚して、今は旦那と子供、旦那の両親と暮らしています。旦那の家は築100年をゆうに越える古い屋敷です。とても風情があって良いのですが、広いので掃除が大変なのが難点かも知れません。去年末のこと、屋敷を大掃除していたら、ある一室にある押入れの奥に、古いお札が貼られているのを見つけました。
ドキッとして、家族全員に聞いて回りましたが、誰も「知らない」とのことでした。旦那の両親にはもっと詳しく聞きたかったのですが、あまり根掘り葉掘り聞くのも躊躇われ、私はそれ以上何も言えませんでした。
よく、旅館の自殺者が出た部屋の押し入れとかに、お札を貼っておく話がありますよね。怖がりの私は、その件があって以来、部屋がひどく恐ろしい場所のように思えてきて、なるべく近付かないようにしていたんです。だけどやっぱり掃除などをしていると入らないわけにもいかなくて、怯えているうちに、次第にノイローゼ気味になってきてしまったのです。
居ても立ってもいられなくなった私は、ついに「霊能者に相談しよう」と決意しました。電話鑑定慈念の物霊鑑定はネットで検索して見つけました。慈念の霊能者の方は遠隔からでも“思念伝達”という術で鑑定してくれる、とのことでしたので、さっそくお願いしてみることにしました。やはりこのお札は何か曰くがあるのでしょうか。
【京都府宇治市 中村英美さん】
霊能者による霊視結果
ご相談者様の家は古い屋敷というだけあって、過去霊視は少々手間が掛かりましたが、何とか全ての因縁を調べることができました。その結果、札のことや部屋のことなども全て判明しました。ではさっそく詳しく説明させていただきます。
まず札の意味ですが、決して悪霊除けや封印の札ではありません。これは開運祈願の札です。もともと押入れは陰の気が溜まりやすい場所ですから、札を貼ることによって気が溜まるのを防ぎ、部屋全体に良い運気を循環させるのは、とてもポピュラーな方法です。“古いお札”とのことでしたが、正確には今から70年ほど前に書かれた開運祈願の札のようです。ただし、長い間放置されていたので、札の効力は完全に切れています。
次に札の貼られていた部屋ですが、こちらも特に何の変哲もない部屋です。屋敷に漂う思念を紐解いてみたところ、質素な身なりをした女性の姿が視えました。以前、住み込みで働いていた方のようです。女性が札を貼る姿も視えました。信心深い性格だったのでしょう。なお、札は押入れの他にもまだ数箇所に貼られているようです。畳の下、天井板の裏側などに、効力の切れた札の存在が感じられました。
なお、過去に死人が出た場所には、必ず“残留思念”が残っています。また霊的な“歪み”が発生しており、負の念が溜まりやすくなっています。ですから、我々霊能者はそういった場所をすぐに察知することができます。そして、例の部屋にはそういった形跡が全く感じられませんでした。なので、まずは安心されると良いでしょう。ですが、それでも不気味に感じてしまうようであれば、貼られた札を新しくし、毎年貼り替えるようにすると良いでしょう。毎回決まった神社やお寺にお参りにしているのであれば、そこの札を、特にそういった決まりごとがないようであれば、最寄りの神社やお寺の札を貼られると良いでしょう。
札はなかなか奥が深く、霊的に重要な意味を持っている場合が多いものです。今回のケースは特に何事もありませんでしたが、中には本当に良くない物を封じている物も存在します。よく分からない札を見つけた場合、とにかく絶対に触れないようにして下さい。決して勝手に剥がしたりしてはいけません。まずは落ち着きましょう。そして札の正体が気になったのであれば、物霊鑑定に長けた霊能者に相談してみることをお勧めします。