物霊鑑定
誰も使わない曰く付きのデスク
勤めているオフィスで怪奇現象が起こったので、それについてご相談したいと思います。問題の場所は私の部署のある部屋の一番端にあるデスクです。そのデスクは空席で誰も使っていません。
先日、残業が長引いて夜10時を回った頃、その机の引き出しがガタガタと音を立て始めました。確認してみたところ、引き出しには鍵がかかっていて開きませんでした。部屋には私ひとりしかおらず、怖くなったので、すぐに仕事を切り上げ、タイムカードを押して退社しました。
後日、職場の先輩からデスクに関する曰くを聞きました。昔、とある営業さんがそこを使っていたそうですが、鬱病を悪化させて休職し、そのまま自殺してしまったそうです。
それ以来、その机は空きスペースとして誰も使わないままだそうです。鍵のかかった引き出しも、鍵を持っている営業さんが休職して以降、誰も開けなくなっているとのこと。
一連の事件が起きたのは私が入社する前のことで、私は彼と直接の面識はありません。でも、あの夜、残業をしている時、確かに彼がかつて使っていたという机の引き出しが、ガタガタと音を立てたのです。
やはり、この机には彼の霊が憑いているのでしょうか。霊視が可能でしたら、是非よろしくお願いします。
【東京都台東区 滝本義樹さん】
霊能者による霊視結果
ご依頼されましたデスクについて、添付画像を拝見しましたところ、確かに霊が憑いていました。痩身で青白い顔をしたスーツの中年男性が見えましたので、この方がかつて鬱で休職されて自殺してしまったという営業の男性社員で間違いないでしょう。
引き出しの中も霊視してみましたが、特にこれといって危険なものはありませんでした。しかしながら、彼の名刺や印鑑などがそのまま残されておりました。残業をしていたらデスクの引き出しがガタガタと音を立てたとのことですが、彼の霊は引き出しを開けてそれを取ろうとしていたようです。
彼は生前とても真面目で思い込みの激しい性格をしていたようで、その元々の気質とさまざまな原因が重なり、ストレスを溜め込んでしまいました。そして、死してなお自分の仕事を全うしようと、オフィスにたびたび現れては自分のデスクに座っているのです。
対処法としましては特に何もしなくても構いません。別段誰かを呪ったり祟ったりする類の悪意ある霊体ではありませんので、放っておいても問題ありません。不気味な現象に遭いたくないというのであれば、深夜残業は控えられたほうが良いかと思います。